休職1週間目
初診の翌日。
ベッドの上でAmazonのKindleで適応障害の本を探した。
正直、はっきりした理由もなく、会社から逃げ出したい、辞めさせて欲しいという気持ちになっていたため、一冊の本のタイトルに目が止まった。
【この会社ムリと思いながら辞められないあなたへ】
井上智介(WAVE出版)1320円
目次をざっと見ると、休職中の過ごし方、会社を辞める場合の段取り、圧をかけて引き留めてくる上司への対応、休職でお金に困った人への傷病手当の制度などについて書かれていて、Kindle版で購入。後々役に立った本ベスト1位だった。
しかし、正直なところ、休職1週間目は、読んでいてもすぐに疲れてしまい頭に内容が入ってこなかった。理解できたのは、実は2ヶ月後くらいからで、最初は【自分を助けてくれる強力なバイブル】が手元にあるという安心感を得ただけであった。
本には、よく寝て、よく食べることが休職中に大事なことだと書いてあったが、仕事の事が頭をグルグル占拠していて、休んだ気がしないまま1週間が過ぎた。
YouTubeで有名な樺沢紫苑という精神科医の先生が「朝散歩だ」と勧めているのをみて、散歩に出ようと試みるが11時くらいまではベッドから起き上がれないため全然不可能だった。ベッドから起き上がったとしても、20分が限界で、また横になってしまう。
ご飯は災害用に備蓄していたサトウのご飯が主食で、それに醤油をかけるか、賞味期限切れのふりかけをかけて食べた。
実は2週間目も、同じ事の繰り返しで、一瞬コンビニに行くものの食料だけ購入して帰るだけでぐったり。食欲も戻らず3キロほど痩せた。
睡眠薬だけは効果が感じられ、夜に何回か悪夢で起きるものの薬の力で再度入眠できるという状態になった。
あっという間に2週間経ち、心療内科クリニックの再診の日となった。