適応障害で休職3ヶ月目
休職も3ヶ月目に入ると、1日の過ごし方も定番化してきた。
悲しい気持ちになった時に
(散歩に行って、忘れよう。)
と近場の商店街などをぐるっとまわる計30分くらいの散歩コース、通称【適応障害休職ロード】を歩いたり。
(もう、好きなだけ食べたいものを食べよう。)
と近場の飲食店をハシゴしてレバニラや牛丼、トンカツなどをテイクアウトする通称【街ごと適応障害ビュッフェ】を敢行したりした。
自分は適応障害なんだと開き直ることで、しっかり休むことが大事だと自分に言い聞かせて過ごした1ヶ月だった。
ただ、1日に何回かは絶望的に【なぜ、捨て身で仕事に打ち込んだのに、報われないんだ?】とか【なぜ、他の人が出世して、自分は評価されないのか?】と、幼稚な考えに支配されてしまう時間帯があった。
そんな苦しみも、この3ヶ月目に部分的にだが解決する機会に恵まれた。
(出世した人たちも、捨て身で頑張っていたんだよな)
と思える瞬間が来たのだ。
きっかけはNiziUのプロデューサーであるJ.Y.Park(パク・ジニョン)がタレント達に仕事に対する考え方、態度を指導した動画だった。
謙虚さが大事であると繰り返し説明した動画だった。
【表面的な態度ではなく、心から謙虚になれば、他人より自分が下な部分が理解できる】と言った意味のことを言っていて、韓国男性タレントグループのメンバーは半分くらいは頷いて、残りの半分は怪訝な表情で首を傾げていた。
これだ。
私は、自分で気づいていなかったが、深層では【出世が決まったメンバーより、明らかに自分の方が優れている】と思い続けていたのである。
しかし、本当にそうのか??
J.Y.Parkの言葉を聞いて、【自分が下な部分は、ないのか?】と考えてみた。
結果は明白で、全然、出世が決まったメンバーの方が優れている点が多い事が見えてきた。
自分は、自分を守るために他人の優れたところを見ないように過ごしてきただけだった。
後日、私は本を買って読んだ。
心が洗われる本で、読む人を選びそうではあるが、素敵な内容で感動した。